新築一戸建てを購入すると、「登記簿謄本を取ってください」と言われることがあります。
しかし、「どこで、いくらで、どうやって?」という疑問を持つ方も多いでしょう。
この記事では、不動産の登記簿謄本(登記事項証明書)の取得方法と費用をわかりやすく解説します。
🏛️ 登記簿謄本とは?
登記簿謄本(正式名称:登記事項証明書)とは、 土地や建物の所有者・権利関係・所在地・面積などを公的に証明する書類です。
不動産の「身分証明書」のようなもので、住宅ローンや相続・売却などの際に必要になります。
📄 登記簿には3つの主要項目があります
- 表題部:所在地・面積・構造などの物件情報
- 権利部(甲区):所有者や持分割合
- 権利部(乙区):抵当権などの設定情報
📍 登記簿謄本が必要になる主な場面
- 住宅ローン控除の申請(確定申告)
- 住宅ローン契約・借り換え
- 火災保険や地震保険の契約
- 相続・売却時
新築住宅を購入した直後にも、税金関連や銀行手続きで必要になるケースが多いです。
💡 登記簿謄本の取得方法は3通り
| 方法 | 特徴 | 手数料 |
|---|---|---|
| ① 法務局で直接取得 | 最も確実。窓口で即日発行。 | 600円(1通) |
| ② オンライン請求(登記・供託オンライン申請システム) | 自宅から申請し、郵送で受け取り可能。 | 480円(1通) |
| ③ 郵送で請求 | 法務局宛に申請書と定額小為替を送付。 | 600円(1通)+郵送料 |
🏢 ① 法務局で直接取得する方法
最寄りの法務局(不動産の所在地を管轄する支局)で取得できます。
手続きの流れ
- 窓口で「登記事項証明書交付請求書」を記入
- 土地・建物の所在地または地番を記入
- 手数料600円を納付(印紙)
- 5〜10分で発行
住宅ローン控除などで複数通必要な場合は、まとめて請求できます。
💻 ② オンラインで請求する方法
「登記・供託オンライン申請システム」を使えば、自宅から申請できます。
郵送で届くため、法務局へ行く手間が省けます。
- 公式サイト:登記・供託オンライン申請システム
- 手数料:480円(1通)
- 支払い方法:インターネットバンキングまたはクレジット決済
ただし、初回登録や操作がやや複雑なため、初めての方は窓口利用の方が簡単です。
✉️ ③ 郵送で請求する方法
遠方に住んでいる場合は、郵送での取得も可能です。
必要なもの
- 登記事項証明書交付請求書
- 定額小為替(1通600円分)
- 返信用封筒(切手付き)
宛先は「対象不動産の所在地を管轄する法務局」。 返送までに3〜5日程度かかります。
📍 法務局の管轄を調べる方法
自分の土地・建物がどの法務局の管轄にあるかは、 法務局一覧ページ(法務省公式サイト) で簡単に確認できます。
📎 不動産番号を調べるには?
登記簿謄本を請求する際に「不動産番号」が必要な場合があります。 これは「登記識別情報通知」または「売買契約書」に記載されています。
分からない場合でも、住所や地番で検索すれば法務局側で確認してもらえます。
💬 よくある質問
Q. 誰でも登記簿謄本を取れるの?
はい。登記情報は公開情報なので、誰でも取得可能です。
Q. 登記簿謄本と登記事項証明書の違いは?
現在は「登記事項証明書」が正式名称で、「登記簿謄本」は旧称です。
🏁 まとめ:登記簿謄本は「法務局 or オンライン」で簡単に取得可能
- 法務局窓口なら即日発行(600円)
- オンラインなら手数料480円で郵送対応
- 住宅ローン控除や火災保険契約時に必須
早めに取得しておくと、確定申告や住宅関連の手続きがスムーズになります。

